大政奉還150周年記念スタンプラリー 静岡

静岡駿府。徳川家康が幼少期に人質となった今川家の居城が置かれていた場所であり、家康が晩年を過ごし、大政奉還後の徳川慶喜が後半生を過ごした。徳川幕府の始まりと終わりの土地であり、江戸へと進撃する新政府軍大総督府に幕府陸軍総裁勝海舟からの使者である山岡鉄舟が乗り込んで西郷隆盛と会談、恭順降伏の条件をとりつけたのも駿府でのことである。

徳川家康像

徳川家康像

駿府城東御門巽櫓

駿府城東御門巽櫓

静岡浅間神社

静岡市文化財資料館 静岡浅間神社 静岡市文化財資料館

今川時代の駿府城は武田氏との戦火で焼け落ち、本格的な造営は家康が大御所となってからのこと。
だが寛永12年には出火で天守閣を失い、宝永地震、安政地震で櫓などもほぼ全壊。明治となって各城門が払い下げ、取り壊され、天守閣跡は陸軍の演習場として平らに均されてしまう。
巽櫓、坤櫓が復元されたのは平成に入ってからであるため、歴史建造物は期待できない。
とはいえ、巽櫓内部の説明は能動的に参加できる仕掛けが多数で、ガラスケースの中の遺物を眺めるだけの展示ではない。また、坤櫓は土台から上階の構造を一望できる独特の展示である。建築に興味のある方ならば楽しめるだろう。
また天守閣跡の発掘調査が進んでおり、埋もれていた石垣が見れるのも楽しい。

さわやか チーズハンバーガー

徒歩五分ほどの浅間神社境内内にある静岡市文化財資料館がスタンプラリーのポイントとなっている。
一階は書籍資料と事務所、二階が展示という造りで、スタンプも二階。
訪れた際には刀剣の展示と大政奉還にまつわる徳川慶喜関連の展示が行われていた。
小型ライトの館内貸し出しがされており、刀の地金を見るにはとても面白い。
あるいは家康の遺品は御三家に形見分けされ、残ったものは久能山東照宮に保管されているのかもしれないが、駿府城と資料館は見せ方に工夫があって、じっくり見ていたい場所だった。

静岡名物といえば、お茶、とろろ汁、イチゴ、桜エビ、黒はんぺん、静岡おでんとなるのだが、蕎麦の歴史も古いのだとか。
そもそも大陸から仏教とともに持ち込まれた麵文化を京から持ち込んだのが、僧として修業していた今川義元。おそらく幼少期の家康も蕎麦を食べたのだろう。江戸転封に際して蕎麦職人を連れて行き、江戸で蕎麦文化が広まった。そして徳川慶喜が江戸から招き寄せた職人が駿府の蕎麦文化をさらに多様にしたそうだ。
ただ、静岡駅間を歩いていても肉料理の看板が目につき、地元の方から勧められたのもハンバーグ。
実は肉好きな県民なのかもしれない。
そして伺ったのが静岡県内のみで展開するハンバーグのお店「さわやか」。
文字通りげんこつサイズの楕円形ハンバーグを炭火で焼き、客の前の半分に割って鉄板に押し付けて中まで熱を通す。肉のうまみは申し分なく、かなり食べごたえがある。チーズバーガーも絶品。

一日といわず二日三日かけてじっくり味わいたい街でした。