松の露:宝暦郡上一揆異聞

2025年4月30日

2025年大河「べらぼう」より少し前、江戸九代将軍家重の時代。
郡上おどり・白鳥おどりで知られる現在の岐阜県郡上市を中心とした郡上一揆を題材にした物語です。

◯あらすじ

中山道を旅する浪人奥津慶四郎は浪人らに襲われた者から妹の嫁入りの祝いの品を託される。
訪れた郡上は圧政と重税に貧苦にあえいでおり、託された祝いの品も実は訴え出る上で重要な免許状だった。
金森家の雇った浪人から守るべく慶四郎は郡上村方の惣次郎に同行するが、道のりは過酷で、村方衆にも寝返るものが現れる。
そして江戸に辿り着いてみれば、他の者達はすでに金森家に捕らわれていた。
追い詰められた惣次郎らは命がけの策を選ぶのだが……。

◯作品キーワード
宝暦 郡上 一揆 郡上おどり 白鳥おどり 鮎 うなぎ 杓 徳川家重 大岡忠光 田沼意次 金森頼錦 駕籠訴 箱訴 

◯作品の舞台紹介

那留ヶ野
八幡城下から20キロほど離れた那留ヶ野は郡上各方面に山道が通じ、子持杉を目印にと集合場所となりました。
そして結束し、抗議活動を行いました。
子持杉は明治時代に切られ、現在は切り株がわずかに残るのみですが、二代目が育っています。
切り株子持杉

また、その近隣に義民顕彰碑が建っています。

古今伝授の里フィールドミュージアム
多くの書状が保存、展示されています。
古今伝授の里フィールドミュージアム

白山文化博物館
多くの書状が保存、展示されています。
白山文化博物館


◯紹介記事
時代小説SHOW

◯書評
中日新聞(2025年3月16日)・東京新聞(2025年3月15日)朝刊読書面「推し時代小説」(時代小説サイト運営者 理流)
小説すばる2025年4月号 ブックレビュー(書評家 大矢博子)
しんぶん赤旗(2025年3月30日) 読書欄 定点観読時代小説(文芸評論家 清原康正)
小説幻冬2025年5月号 ブックガイドこの新刊がすごい!!(文芸評論家 細谷正充)

◯特典付き販売
マルジナリア書店 「海賊忍者」オリジナルカバー、サイン本

作品 -Books-

Posted by muneatu